この記事では請求書作成で「税額を修正してください」とエラーが表示されときのの対応方法について解説します。
それぞれの合計値が一致していない場合、請求書作成時にエラーとなり保存ができません。
一致しない理由は、仕訳データでは消費税額を明細ごとに出力する必要性があるため、消費税額を「税率ごと」に設定をしていても明細行ごとに消費税の計算結果を表示しているためとなります。
本記事では、それぞれの合計値が一致していない場合の対応方法について詳しく解説していきます。
請求明細の消費税額を手動で修正する方法
「税率ごとに計算された消費税合計額」と「明細行ごとの消費税合計額」が異なり、エラーが表示されている場合、消費税額の計算を「税率ごと」に設定しているためにエラーが発生しています。そのため、このケースでは明細行の消費税額を「税率ごとに計算された消費税合計額」と一致するように修正する必要があります。
青枠ではそれぞれの明細行ごとに消費税額が計算されます。
2,997円+消費税10%=300円
1,845円+消費税10%=185円
999円+消費税10%=100円
消費税合計 585円
赤枠では作成いただいた明細の合計値とその消費税額が計算されます。
※合計額は明細行ごとの消費税額を積み上げ計算していません。合計額から直接、消費税額を計算します。
5,841円+消費税10%=584円
その結果、明細行に表示された消費税額の合計と明細の合計値から計算された消費税額が一致しないケースがあり、その際にエラーが表示されます。
300円+185円+100円(=585円) ≠ 584円(=合計額に対する消費税額)
上記ケースの場合、いずれかの明細行にて、総額の合計値から計算された消費税額と一致するように手入力で金額調整をおこなってください。
一括でCSVアップロードした下書きにある請求書を一括で「申請」をする場合(下図参照)も、税額が不一致の場合はエラーとなり、1つずつ修正が必要です。
請求書設定の「請求明細の消費税額の自動調整」機能を使用する方法
消費税の計算方法を[税率ごと(インボイス制度対応) ]を選択した場合に、「請求明細の消費税額の自動調整」をするかどうか設定できます。
自動調整を[する]にすると、「税率ごとに計算された消費税額の合計」と「明細行ごとの消費税合計額」で差額が発生する際に、請求明細側の消費税額対して差額調整を自動でおこないます。
この場合、手動での請求明細の消費税額の調整は不要です。
仕訳機能を利用しない場合は、自動調整を[する]設定がおすすめです。
「請求明細の消費税額の自動調整」を設定する
設定>請求書設定から設定できます。
請求書設定の「消費税の計算方法」にて設定します。
「請求明細の消費税額の自動調整」で[する]を選択します。
※消費税の計算方法が「税率ごと(インボイス制度対応)」の時のみ選択できます。
請求明細の自動調整を[する]設定にした際の請求明細について
請求書作成時に「税率ごとに計算された消費税額の合計」と「明細行ごとの消費税合計額」で1円の差異がありますが、エラーになりません。
青枠の「明細行ごとの消費税額合計」 585円
赤枠の「税率ごとに計算された消費税額の合計」 584円
となりますが、エラーとなりません。
請求書は「税率ごとに計算された消費税額の合計」が印字されます。
この時、請求書に印字されない「細行ごとの消費税の合計額」は仕訳データ出力用の消費税額となります。
… 請求書に自動反映される初期値を設定する