この記事では請求書設定の「請求明細の消費税額の自動調整」機能を使用した場合・しない場合の請求書の調整方法について解説します。
その場合、請求書の作成画面に表示される「明細行ごとの消費税額の合計」を調整して、「税率ごとに計算された消費税額」と一致させる必要があります。
本記事では、それぞれの合計値が一致していない場合の対応方法について詳しく解説していきます。
請求書設定の「請求明細の消費税額の自動調整」機能について
消費税の計算方法を[税率ごと(インボイス制度対応) ]を選択した場合に、「請求明細の消費税額の自動調整」をするかどうか設定できます。
自動調整を[する]にした場合
「税率ごとに計算された消費税額」と「明細行ごとの消費税の合計額」で差額が発生する際に、請求明細側の消費税額に対して差額調整を自動でおこないます。
この場合、その対象税率の請求明細の中で消費税額が一番大きい請求明細の消費税から調整されます。
仕訳機能を利用しない場合は、自動調整を[する]設定がおすすめです。
自動調整を[しない]にした場合
「税率ごとに計算された消費税額」と「明細行ごとの消費税の合計額」で差額が発生する際に、手動で請求明細側の消費税額を「税率ごとに計算された消費税額」と一致するように手動で調整をします。
仕訳機能を利用する場合は、自動調整を[しない]設定がおすすめです。
「請求明細の消費税額の自動調整」を設定する
設定>請求書設定から設定できます。
請求書設定の「消費税の計算方法」にて設定します。
「請求明細の消費税額の自動調整」で[する]または[しない]を選択します。
※消費税の計算方法が「税率ごと(インボイス制度対応)」の時のみ選択できます。
請求明細の自動調整を[する]設定にした際の請求明細について
請求書作成時に「税率ごとに計算された消費税額」と「明細行ごとの消費税の合計額」で差異があった場合でもエラーとなりません。
「税率ごとに計算された消費税額」と一致するように、その対象税率の請求明細の中で消費税額が一番大きい請求明細の消費税を自動で調整します。
青枠の「明細行ごとの消費税額合計」 585円
赤枠の「税率ごとに計算された消費税額」 584円
となりますが、エラーとなりません。
請求書は「税率ごとに計算された消費税額」が印字されます。
この時、請求書に印字されない「明細行ごとの消費税の合計額」は仕訳データ出力用の消費税額となり、請求書への影響はありません。
… 請求書に自動反映される初期値を設定する
請求明細の自動調整を[しない]設定にした際の請求明細について
請求書作成時に「税率ごとに計算された消費税額」と「明細行ごとの消費税の合計額」が差異があるとエラーとなります。
そのため、明細行の消費税額を「税率ごとに計算された消費税額」と一致するように手動で修正する必要があります。
青枠ではそれぞれの明細行ごとに消費税額が計算されます。
2,997円+消費税10%=300円
1,845円+消費税10%=185円
999円+消費税10%=100円
消費税合計 585円
赤枠では作成いただいた明細の合計値とその消費税額が計算されます。
※合計額は明細行ごとの消費税額を積み上げ計算していません。合計額から直接、消費税額を計算します。
5,841円+消費税10%=584円
その結果、明細行に表示された消費税額の合計と明細の合計値から計算された消費税額が一致しないケースがあり、その際にエラーが表示されます。
300円+185円+100円(=585円) ≠ 584円(=合計額に対する消費税額)
上記ケースの場合、いずれかの明細行にて、総額の合計値から計算された消費税額と一致するように手入力で金額調整をおこなってください。
一括でCSVアップロードした下書きにある請求書を一括で「申請」をする場合(下図参照)も、税額が不一致の場合はエラーとなり、1つずつ修正が必要です。