この記事では、入金消込機能の概要、便利にお使いいただくための事前設定や入金消込の流れについて解説します。
■振込手数料・預金利息などの請求書以外の入金データも消込みすることもできます。
■各マスタで消込条件を登録することで、入金データと請求書を自動でマッチングできるようになります。
■インターネットバンキングの口座を登録すると、設定したスケジュールで自動で明細を取得することもできます。
入金消込機能について
請求QUICKでは、「入金データ」と「請求書データ」を突き合わせして消込みをすることができます。
登録された入金データに対して、対象の請求書データを選択して入金消込をおこないます。
自動マッチングのための「消込条件(突き合わせ条件)」をあらかじめ設定する必要があり、各マスタで消込条件を登録しておくことで、対象の請求書データをマッチングして消込対象の候補として表示させることができるようになります。
入金消込が可能なケース紹介
・振込手数料などが差し引かれて入金された場合
振込手数料やクレジットカード取引手数料を請求書以外の消込対象として消込みすることも可能です。
入金消込用の振込手数料、クレカ取引手数料は初期値として内訳マスタに登録されています。
・請求書に対して複数回に分かれて入金がある場合
それぞれの入金に対して該当の請求書を紐づけして消込みすることができます。請求金額の一部を消込みした場合は、未入金額が表示されます。
・複数の請求書がまとめて入金された場合
1つの入金に対して、複数の請求書を紐付けして消込みすることができます。
・請求書以外の入金がある場合
預金利息などの入金データがある場合も、内訳マスタに登録しておくことで請求書以外の消込対象として消込みをすることができます。
・クレジットカード決済の売上が入金された場合
請求書のクレジット決済機能を利用している場合、決済代行会社(株式会社ゼウス)から振り込まれるクレジットカード決済の売上も消込みすることができます。
決済代行会社(株式会社ゼウス)からの入金データとそれに該当する請求書をマッチングし、クレジットカード決済手数料も請求書以外の消込対象として自動で反映されるので、そのまま消込みすることができます。
入金情報と請求書の自動マッチング:消込条件(突き合わせ条件)
請求QUICKでは、入金データと請求書の自動マッチングのための消込条件(突き合わせ条件)があらかじめ設定されております。
入金消込をおこなう際に、消込条件に該当する請求書マッチングし、消込対象の候補として表示します。
消込条件(突き合わせ条件)
1.取引先の特定
以下いずれかの条件で取引先を特定します。
■取引先マスタで管理している取引先の場合
入金時の「摘要」「振込名義人」「連携備考」のいずれかが、取引先の消込条件に設定されている「振込名義人」と一致している取引先
■取引先マスタで管理していない取引先の場合
入金時の振込名義人で過去に消し込んだ請求書と、取引先名および所在地が一致している請求書の取引先
2.請求書の特定
請求額が入金額と一致していることが条件です。
複数の請求書に関してまとめて入金された場合、支払期限の古い請求書から請求額を合計して突き合わせします。
1と2の条件に当てはまる請求書が消込時に消込対象との候補として表示されます。
3. 内訳の特定(請求書以外の消込)
請求書以外の入金を消込対象にする場合、入金明細の摘要が内訳マスタの自動消込条件に設定された文字列と一致していることが条件です。
入金明細に記載される「摘要」「振込名義人」「連携備考」のいずれかが、内訳マスタの自動消込条件に設定された文字列と一致しているものが表示されます。
自動マッチング機能の利用に必要なマスタ登録・設定について
自動マッチング機能を使うにあたり、以下のマスタの登録・設定が必要です。
・口座マスタ
入出金データを登録する口座、請求書に印字する口座です。
インターネットバンキング口座の自動口座登録とそれ以外の口座の手動口座登録があります。
自動口座登録したインターネットバンキング口座は、自動で入出金データを取得できます。
手動口座登録した口座は入金データを手動で登録します。
・取引先マスタ
取引先の[請求設定]>[消込条件]で「振込名義人」の登録が必要です。
「振込名義人」が入金データと請求書の消込条件となっています。
また、取引先ごとに入金時の手数料の差分金額を消込追加条件として設定できます。
その差分金額の範囲内であれば金額が一致したものとして、自動でマッチングします。
・内訳マスタ
預金利息などの請求書以外の入金データを消込みしたい場合に内訳として登録します。
内訳の[消込条件]の「自動消込条件(入金明細の摘要)」が入金データと請求書の消込条件となっています。
内訳の消込条件の登録方法はこちら…要記事作成
・全取引先共通の追加条件(手数料が引かれた金額が入金される場合)
入金メニュー>消込条件で追加条件を登録できます。
請求書の特定ための追加条件として、入金時の手数料の差分金額を登録できます。その差分金額の範囲内であれば金額が一致したものとして、自動でマッチングします。
入金消込のながれ
自動マッチング機能の利用に必要なマスタを登録している場合の入金データの取得(登録)~入金消込までの流れを説明します。
1.入金データを取得(登録)します。
入金メニューをクリックし、入金一覧画面で取得(登録)します。
<自動口座登録の口座の場合>
[自動明細取得]をクリックすると、自動で入出金データが取得されます。
対象の口座のみの明細を取得したい場合は、対象の口座にチェックを入れてから[自動明細取得]をクリックします。
<手動口座登録の口座の場合>
[自動明細取得]の右側にある[v]をクリックし、プルダウンメニューで[手動明細登録]をクリックします。明細登録画面が表示されるので、入金データを登録します。
2.入金消込をおこなう入金データを表示します。
入金一覧画面で左メニューの[未処理]をクリックし、入金消込がされていない入金データを表示します。
3.入金データと請求書をマッチングさせます。
[ステータス更新]をクリックすると、入金データのステータスが更新され、消込条件に基づいて請求書がマッチングされます。
該当する請求書が消込対象として自動で紐づけされます。
4.消込確定をします。
請求書がマッチングされなかった場合
請求書がマッチングされず紐づけされなかった場合は、「対象選択」をクリックし、入金消込画面から消込対象の請求書を紐づけることができます。
入金消込画面の「消込対象」で対象となる請求書を選択し、消込確定をします。
請求書以外の入金データの入金消込
内訳マスタに預金利息などの請求書以外の入金を内訳として登録しておくと、入金一覧画面で「ステータス更新」した際に自動でマッチングされます。
入金消込画面の消込対象の「請求書以外」に自動で入力され、そのまま消込確定ができます。
クレジットカード決済の売上の入金データの入金消込
確定したクレジットカード決済での売上は、締め日後に入金メニュー>クレジットカード請求画面の売上明細一覧に自動で反映されます。
決済代行会社(株式会社ゼウス)からの入金データを取得(登録)すると、確定している対象の請求書が自動でマッチングされます。クレジットカード決済手数料も請求書以外の消込対象として自動で登録されるので、そのまま消込確定ができます。
入金データのステータスについて
入金データの処理状況によってステータスが変わります。
各ステータスとその状況は以下のとおりです。
ステータス一覧
ステータス |
状態 |
未処理 | 消込していない状態の入金データ |
消込済み | 入金消込した入金データ |
消込対象外 | 消込対象外にした入金データ ※消込対象外から未処理に戻すことも可能 |
請求書ステータスとの連動
入金データのステータスと請求書作成・発行のステータスが連動しております。
入金データのステータスが「未入金→入金済み」になると、請求書のステータスが「入金待ちステータス→入金済みステータス」に変わります。
また、入金消込をおこなわない場合は、請求メニュー内で請求書が「入金待ちステータス」のまま残ります。
消込をおこなわなずに請求書を入金待ちから消したい場合は、該当の請求書の請求書詳細で「消込対象外にする」にすると、「入金待ち」から消え「消込対象外」へ移動します。